80周年記念事業
◆ 趣 意 書
わが国ならびに九州・沖縄・山口地域は、"失われた30年"とも言われる長期低迷状態から抜け出せないまま現在に至っています。九州では、全国を上回るスピードで人口減少と少子高齢化が加速し、地域を取り巻く環境は厳しさを増しています。同時に、世界規模での課題も深刻化しています。気候変動や貧富の格差拡大、多発する地域紛争と安全保障の懸念等は、九州・沖縄・山口地域の経済社会にも大きな影響を及しています。
一方で、生成AIやロボット、自動運転等の技術革新の目覚ましい進展は、従来の社会の仕組みや企業のビジネスモデル、雇用や生活のあり方等を一変させる可能性を秘めており、いち早く対応すれば企業の飛躍的成長や地域が抱える課題の解決につながることが期待されます。
このように、現在は時代の転換点に差しかかっており、VUCAと呼ばれるように、趨勢延長では将来が見通しづらい状況に置かれています。しかし、時代の変化に翻弄されるままに受け身で対応していては、企業活動は後手に廻り、急速な衰退を招きかねません。地域社会においても、今後必要とされる人材を着実に育成し、無駄な投資を回避するためにも、将来を見通した対応力が従来以上に試されることになります。
以上を踏まえると、九州・沖縄・山口地域の経済社会が、将来にわたって活力を維持するためにどうあるべきか。企業や自治体は、将来を見通す眼力がかつて無いほどに試される時代を迎えています。そのためには、様々に生起する事象の中から、変化の本質を捉える必要があります。同時に、過去の大変革の時代における成功・失敗の事例に学ぶことも重要です。それらを理解した上で、果断に行動し、自らが先頭に立ち新たな時代を切り拓くことが求められています。
九州経済調査協会(九経調)は、2026年10月に創立80周年を迎えます。将来が見通しづらい今こそ、創立80周年記念事業において、九経調は総力を挙げて時代の変化の本質を見極め、九州・沖縄・山口地域の将来を展望しつつ、企業・自治体がとるべき戦略の構築に貢献すべきと考えます。
一方で、九経調の財政基盤は少しずつ改善してきたとはいえ、依然として脆弱です。会員の皆様等からのご寄附を頂くことで創立80周年記念事業を遂行させて頂きたいと存じます。以上の趣旨をお汲み取りいただき、何卒、格別のご配慮とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
◆ 発 起 人
| (五十音順・敬省略)2025.10月現在 | |||
| 代表発起人 | 柴 戸 隆 成 | 株式会社福岡銀行 | 代表取締役会長 |
| 発 起 人 | 瓜 生 道 明 | 九州電力株式会社 | 特別顧問 |
| 〃 | 小笠原 浩 | 株式会社安川電機 | 代表取締役会長 |
| 〃 | 笠 原 慶 久 | 株式会社肥後銀行 | 代表取締役頭取 |
| 〃 | 上 村 基 宏 | 株式会社鹿児島銀行 | 代表取締役会長 |
| 〃 | 唐 池 恒 二 | 九州旅客鉄道株式会社 | 相談役 |
| 〃 | 川 上 康 | 株式会社琉球銀行 | 代表取締役会長 |
| 〃 | 清 田 徳 明 | TOTO株式会社 | 代表取締役会長兼取締役会議長 |
| 〃 | 久保田 勇 夫 | 株式会社西日本シティ銀行 | 特別顧問 |
| 〃 | 倉 富 純 男 | 西日本鉄道株式会社 | 代表取締役会長 |
| 〃 | 後 藤 富一郎 | 株式会社大分銀行 | 代表取締役会長 |
| 〃 | 坂 井 秀 明 | 株式会社佐賀銀行 | 代表取締役頭取 |
| 〃 | 佐 藤 清一郎 | 株式会社筑邦銀行 | 代表取締役会長 |
| 〃 | 左 中 樹太郎 | 株式会社岩田屋三越 | 代表取締役社長執行役員 |
| 〃 | 杉 田 浩 二 | 株式会社宮崎銀行 | 代表取締役頭取 |
| 〃 | 長 木 哲 朗 | トヨタ自動車九州株式会社 | 代表取締役社長 |
| 〃 | 貫 正 義 | 九州電力株式会社 | 特別顧問 |
| 〃 | 藤 井 一 郎 | 株式会社クラフティア | 取締役会長 |
| 〃 | 右 田 聖 秀 | NTT西日本株式会社 | 執行役員九州支店長 |
| 〃 | 道 永 幸 典 | 西部ガスホールディングス株式会社 | 代表取締役会長 |
| 〃 | 椋 梨 敬 介 | 株式会社山口フィナンシャルグループ | 代表取締役社長CEO |
| 〃 | 森 拓二郎 | 株式会社十八親和銀行 | 代表取締役会長 |
| 〃 | 山 城 正 保 | 株式会社沖縄銀行 | 代表取締役頭取 |
| 〃 | 縄 田 真 澄 | 公益財団法人九州経済調査協会 | 理事長 |
| 〃 | 岡 野 秀 之 | 公益財団法人九州経済調査協会 | 常務理事兼調査研究部長 |
| 〃 | 荒 木 英 二 | 株式会社福岡中央銀行 | 代表取締役頭取 |
| 〃 | 篠 原 俊 | 監査法人篠原パートナーズ | 代表社員 |
◆事業(概要)について
趣意書に基づき以下の事業を行います。
| 事業名 |
創立80周年記念事業
~2050年 九州・沖縄・山口地域の飛躍のための戦略構築~
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| 事業期間 | 2025年10月 1日~2029年3月31日 |
| 事業概要 | Ⅰ.2050年の活力ある九州・沖縄・山口地域実現のための戦略に関する研究 |
| 時代の変革期が到来するなか、変化の本質を見定め、地域の経済社会に及ぼす影響とその対応策を明らかにすることが求められており、2050年を見据えて、九州・沖縄・山口地域の経済社会の将来像を描き出します。 そのため、技術革新、人口動態、世界情勢、政策動向、さらには地域内外の具体的な事象を多角的に分析し、変革の本質や時代の潮流を丁寧に抽出し、それらの変化が九州・沖縄・山口にどのような影響をもたらすかを明らかにします。そして可能な限り、県別等のより狭い範囲に落とし込んで分析することを目指します。その上で、九州・沖縄・山口地域が活力を維持し、持続的な発展を遂げるために、企業や自治体がとるべき戦略について提案を行います。 研究成果は広く公表することといたします。九州・沖縄・山口に所在する企業や自治体、大学等において、自らの組織や地域社会の発展を目指した中長期戦略の構築に役立てて頂くことを目指します。 |
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| Ⅱ.九州・沖縄・山口地域の主要産業の変遷と将来展望に関する研究 | |
| 時代の転換点にある今こそ、産業の草創期から現在に至る歴史的な変遷、特に変革期や危機到来時における企業の対策を振り返ることが重要となります。そこで、九州の主要産業について、これまでの歴史的な変遷を明らかにするとともに、変革期における当時の企業・業界の成功(失敗)の要因を分析します。そのなかから、今後の産業の発展に向けた道筋を見出します。 同時に、現在の九州の産業構造を踏まえつつ、技術革新や市場の変化を考察するなかから、九州・沖縄・山口地域の次世代リーディング産業を展望します。 研究成果は広く公表することを予定しています。九州の企業や業界団体等において、これからの産業の将来を展望するとともに、新たなビジネスチャンスや事業拡大のきっかけとして活用頂き、自治体においては地域の産業振興策の立案に役立てて頂くことを目指します。また、学生が学ぶ教材として大学等での活用も想定しています。 |
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| Ⅲ.生成AIを実装したビッグデータ分析・デジタルサービスの開発 ~DATASALAD2.0 |
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| 生成AIやAIエージェントの発達により、地域データ分析は"探して見る"から"問うて推論させて導く"時代へと移行しています。前回の創立70周年記念事業で開発した、情報プラットフォームDATASALADをAI時代にマッチしたものへと進化させるため、生成AIによる横断的な分析とレポート生成機能の実装をはかり、DATASALAD2.0(地域データ分析AIエージェント)としてバージョンアップいたします。 例えば、ユーザーが「近年の九州への観光客はどのように変化した?」「九州の食料品製造業の最近の特徴は?」と尋ねるだけで、統計データ、ビッグデータ、地域企業の各種情報など、DATASALADに格納する信頼性の高い関連データを統合し、分析結果を解説する"対話型アナリスト"として機能させます。 加えて、統計データの充実を図るとともに、任意地点からの時間距離地図シミュレーションによるインフラ整備効果の計測や、イベント等による波及効果の可視化など、新たな情報・分析ツールを提供します。 DATASALAD2.0へバージョンアップさせることで、我が国における地域分析のプラットフォームとなることを目指します。そして、経営者、ビジネスパーソン、行政職員などが実態把握や戦略立案を行う際に信頼の置けるパートナーとなるべく利便性を高めます。 |
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| Ⅳ.説明会の実施とオンラインによる情報発信 | |
| 創立80周年記念事業の成果については、九州・沖縄・山口の各地において、成果報告会を開催します。また、寄附を頂いた企業様とは、ご要望に応じて勉強会を個別開催し、企業様のおかれた業界を中心に今後の事業展開について意見交換の場を提供いたします。 また、生成AIを実装したビッグデータ開発により、オンラインでの情報提供・情報発信を格段に充実させ、会員の皆様をはじめ利用者の利便性向上を実現します。 |

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