主要統計
◎Report
政令市熊本の交通体系と中心市街地の再デザイン
熊本市の産業構造とポテンシャル
◎ワンポイント解説
2011年の生産活動、太陽光、住宅、海外向け産業機械で拡大
【Report】 政令市熊本の交通体系と中心市街地の再デザイン
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熊本市は2012年4月1日に全国20番目の政令指定都市となった。同市は、足下の状況や周辺都市との比較のなかでみえてくる優位性や課題を整理し、持ちうる資源を生かした産業振興をスタートする必要がある。
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政令市間の比較にみる熊本市の産業の優位性をみると、農林漁業が突出して高い。野菜生産が盛んであり、日本最大のすいかの産地であるほか、トマト、なすと いった品目でも全国シェアが高い。また、戦前に九州を統括する行政都市であった背景から、公共分野および関連するサービス部門の規模も大きい。
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熊本市は、九州の中で福岡市、北九州市に次ぐ商業集積を誇る都市である。しかし、2002~07年の小売吸引力指数は政令市の中では最も減少幅が大きい都 市となった。背景には周辺町への相次ぐ大型SCの進出がある。ただ、都心商業集積のひとつである「上通商店街」では販売額が増加しており、熊本市都心商業 再生の芽となる可能性がある。
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【ワンポイント解説】2011年の生産活動、太陽光、住宅、海外向け産業機械で拡大
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2011年の経済活動は3月の東日本大震災にはじまり、夏頃からの欧米経済の停滞、超円高など、急激に変化する外部環境に大きな影響を受けた。ただ、製造業の生産実績を品目別にみると、好調な業界、苦境に立たされる業界の濃淡がみられる。 |
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内需拡大を受けて、2011年4月からソーラーフロンティア(株)(東京都)宮崎第3工場が稼働するなど、太陽光発電関連の生産が躍進している。
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電子部品・デバイスでは「トランジスタ」や「モス型計数回路」が大幅に下落しており、海外勢との競合が激化している。
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