2011年11月号

2011年11月号

A4版・38頁

非売品

主要統計

2011年11月号

◎Report 
   超高齢化に対応する九州企業
◎鵜目鷹目
   ホテル再生策としてのM&A
◎GenerationZ
   人気が高い体験型観光施設

内容

1. 超高齢化に対応する九州企業

 九州の高齢者数はこれまで右肩上がりで増加してきた。この後も高齢者人口は増加し、2025年の九州の高齢化率は32.5%と、ほぼ3人に1人は高齢者 という状況となる。ただ、高齢者とひとくちにいっても、8割程度は介護保険を使うことなく生活を送っており、元気に活動し、働き、消費もするという“アク ティブ・シニア”とも呼べる高齢者層がいる。
 高齢者になると、所得・消費ともに全国に比べて九州は1割程度水準が低い状況であるが、所得の下げ幅ほど消費は落ち込んでおらず、むしろ住宅や 子どもの教育費、仕送りなどの負担がなくなること、時間的な余裕ができることから、高齢世代の方が娯楽や外食、旅行といったサービスに対してお金をつかう ようになっている。モノに関しては、家財関連の消費が60歳前後に高まる。高齢世代は決してお金を使わない世代ではなく、むしろ環境変化から消費形態が大 きく変わる世代であると考えることができる。これまでとは異なる高齢世代向けの商品・サービス開発やマーケティングについて、本項では、九州企業の取り組 みを紹介する。

2. 鵜目鷹目:ホテル再生策としてのM&A

 本項では、激しい経営環境の中でホテルの運営を維持するための1方策としてのM&Aに焦点をあてる。過去10年のM&Aの実態をみると、景気拡大にあわ せてホテルのM&Aが増加している。業種別ではシティホテル、リゾートホテルを対象としたものが増加、国籍別ではアジア系外資系企業によるM&Aが増加し ている。買収主体は、金融系が減少し、ホテル運営会社による買収が増えてきたことが特徴である。本項の後半では、特にホテル運営系の九州における事例を紹 介する。

3. Generation Z:人気が高い体験型観光施設

 3月12日の九州新幹線全線開業以降、九州内外から多くの観光客が九州各地を訪れている。今回、福岡の学生に観光施設の認知度や訪問経験、今後の訪問意 向を中心にアンケートを行った。レジャー施設などの体験型観光施設は今後の訪問意向が高かったが、お城や歴史公園などの歴史型観光施設への訪問意欲は低い という結果になった。学生の観光地選択ポイントは「観光施設・食べ物・旅行費用」であり、福岡県内の観光施設の認知は高いが、その他には熊本県と沖縄県の 観光施設の認知度が高いという結果となった。

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