2010年9月号

2010年9月号

A4版・54頁

非売品

2010年9月号

◎特集:本格化する海外個人消費市場の開拓
 ~九州・山口企業の海外進出2010より~
◎新連載:九州新幹線開業前夜 整備新幹線と「九州」「東北」
◎ワンポイント解説:九州7県の2008年度の旅行消費額2.4兆円
◎GenerationZ:九州新幹線全線開通の認知度、8割を超す
 

内容

特集 本格化する海外個人消費市場 ~九州・山口企業の海外進出2010より~

 九州・山口企業の海外進出件数は、2009、10年度と2年連続で前年を上回る公算が大きい。業種別では、飲食店、小売業など「対個人」サービス関連業 種による海外展開のほか、環境・インフラ関係での海外進出が目立っていることが特徴として挙げられる。国・地域別にみると、中国への進出に一服感が見ら れ、シンガポール、香港など、所得水準が高く、アジア全体での拠点的機能をもった都市への進出も増大傾向にある。今後、海外進出の牽引役を担う「対個人」 サービス関連企業の海外進出の成否のカギを握るのは、現地でのパートナーの存在である。本国に帰国した留学生・研修生や、国外に定住してビジネス展開して いる日本人(和僑)などは重要なパートナーであり、これらパートナーを増やしていく取組を活発化させていく必要がある。

新連載 九州新幹線開業前夜 整備新幹線と「九州」「東北」

 2011年3月、九州新幹線・博多―新八代間の開業で、博多―鹿児島中央間257kmが直結する。その3カ月前の2010年12月には、八戸―新青森間 の開通で東北新幹線が全線開業するため、2010年度、九州新幹線の全線開業と同時に、新青森から鹿児島中央まで―本州北端から九州南端までー約 2,100kmが新幹線ネットワークでつながり、日本の鉄道史上、大きな節目を迎えることになる。
九州新幹線と東北新幹線・盛岡以北は、着工から完成まで「整備新幹線」として肩を並べて走ってきた“兄弟”的存在であるが、東北新幹線が首都圏か ら遠ざかるに従って人口規模や鉄道需要が小さくなる“先細り型”であるのに対し、九州新幹線は、比較的大きな後背地人口を抱え、沿線や起点・終点に政令指 定都市やそれに準じる規模の都市が位置すること、さらに山陽新幹線との一体的運用で関西圏以西のビジネス・観光客を面的に取り込みやすいことなど、非常に 有利な環境にある。

ワンポイント解説 九州7県の2008年度の旅行消費額2.4兆円

 観光庁データに基づく推計の結果、九州7県の2008年度の旅行消費額は2.4兆円で、全国(約23.6兆円)の約1割を占める。内訳では、国内宿泊旅 行が最多の約1.6兆円、次いで国内日帰り旅行、訪日外国人の国内消費分、海外旅行における国内消費分の順となっている。九州における旅行消費の特徴とし て、観光産業の産業全般に占める存在感が大きいこと、増加幅が大きくなっていることが挙げられる。

Generation Z 「九州新幹線全線開通の認知度、8割を超す」

 九州に在学する1990年代生まれの大学生・専門学校生に対し、来年3月に迫った九州新幹線全線開通の認知度を聴取した結果、8割超の学生が認知してい る一方、実際に九州新幹線を利用したことがあるのは45.5%にとどまった。学生の九州内観光の移動手段としては、自動車の利用が6~7割と圧倒的に多 い。なお、九州新幹線の利用目的では、「観光」が最多の58.5%を占めた。

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