2010年2月号

2010年2月号

A4版・66頁

非売品

2010年2月号

◎論文・レポート
  九州の景気 回復続く
  九州・山口における自動車リサイクル
◎シリーズ 創造・地域資源/農商工連携
  「親鶏」から高機能ペットフード材
◎ワンポイント解説
   海外からの入国玄関口となっている福岡空港・博多港
 

内容

九州の景気 回復続く

 2009年10~12月期の九州地域景気総合指数(CI)の一致指数は80.9となった。前期を2.0ポイント上回り、景気の回復傾向が続いている。景 況回復の背景として、生産活動の回復と、投資や雇用の下げ止まりが挙げられる。2009年10~12月期の鉱工業生産指数は前期を4.7%上回り、水準的 にも12月は金融危機前の1カ年平均の9割弱まで回復している。景気のさらなる回復に向けては、内需あるいは外需の拡大が必要となるが、内需については、 政策効果の一巡や公共投資の削減などの要因から持続性に欠けると考えられる。一方、外需についても、リバウンド的な回復局面は終盤に近づいており、外需が 牽引する九州の景気回復は正念場を迎えようとしている。

九州・山口における自動車リサイクル

 九州・山口における自動車リサイクル法の対象となる使用済自動車の台数を推計すると、法施行後毎年65万台程度で推移しており、全国の15%程度を占め る。新車販売台数のシェアよりも若干高いが、これは移入により中古車を他地域から受け入れ、使用を終えた車両は輸出よりも解体されることが多いためと想定 される。また、解体業者数の全国シェアは使用済自動車数のシェアよりも高い。しかし、中古車輸出市場、使用済自動車市場とも直近では抹消登録台数の減少に より縮小傾向にある。足下ではスクラップインセンティブ政策の導入により、使用済自動車台数は一時的に増加しているが、政策終了後のリサイクルビジネスを どう進めていくかが課題となる。

シリーズ 創造・地域資源/農商工連携 「親鶏」から高機能ペットフード材

 南九州市知覧町の農事組合法人エヌチキンは、親鶏(廃鶏)の解体、加工の段階で出る内蔵や羽毛、ガラ類を活用した高機能ペットフードの開発に取り組んで いる。親鶏の非食材部分には認知症の改善や、美肌、抗アトピー・抗メタボ効果を持つ成分が含まれており、これを活用することを目的としている。連携体に は、採卵鶏事業者である農事組合法人協和と(株)レオロジー機能食品研究所が参加し、現在は試作品の製作や機能評価を進めている。

ワンポイント解説  海外からの入国玄関口となっている福岡空港・博多港

 2008年の九州・山口における入国外国人数は前年をわずかに上回る116.8万人となり、全国の入国者数に占める比率は12.8%となった。入国者を 国・地域別にみると、アジアからの入国が94.1%と大半を占め、全国の74.5%を大きく上回っている。とくに韓国からの入国は全国とくらべて倍以上の シェアとなっている。港(空港)別内訳をみると、福岡空港が36.5%、博多港が23.3%と、この2港(空港)で全体の約6割を占めており、福岡が海外 から九州・山口への入国玄関口となっている。港別に入国者の国籍をみると、韓国からの入国が大半を占める港(空港)が多い。

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