2007年9月号

2007年9月号

A4版・64頁

非売品

2007年9月号

◎論文・レポート
九州経済の見通し(改訂)設備投資拡大し、回復続く
2007年度九州地域設備投資動向
九州地域消費動向指数の意義と課題
◎源流を辿る  ウナギ
◎新・景気指標を読む  段ボール統計年報
     「域内需要を映す鏡-段ボール生産」
◎ワンポイント解説
賃上率、3年連続で前年上回る
 

内容

1.九州経済の見通し(改訂) 設備投資拡大し、回復続く

 2006年度の九州の実質経済成長率(推計)は、前回推計時と同じ2.3%となった。需要項目別には若干の修正を行っており、民間企業設備投資は前回推 計時より2.7ポイント下方修正し、前年度比5.9%増とした。また純移輸出等においては、円安により輸出拡大の勢いが増したため、前年度比2.5%増か ら4.6%増へ上方修正した。
 2007年度の住宅投資、公的固定資本形成、純移輸出等は前回推計時より下方修正となったが、民間企業設備投資が大幅な上方修正となったことにより、2007年度の九州の実質経済成長率を0.4ポイント上方修正し、1.9%と見込んだ。

2.源流を辿る ウナギ

 2006年の国内で消費されたウナギは、約9.8万トン、そのうち約8割は輸入品である。しかし昨今、食の安全性に対する疑問等により消費者の国内産回 帰がみられ、輸入量は減少傾向にある。国内のウナギ養殖の収穫高をみると、1985年をピークに減少傾向にあるものの、ウナギ養殖生産量に占める九州シェ アは1970年の2.6%から2006年には51.9%と過半数を占めるまでになっている。九州は鹿児島・宮崎を中心に東海地域に対する地理・気候の優位 性を有しており、かつてウナギ産地の代名詞でもあった浜名湖が位置する東海地域の生産量を上回るようになった。現在では、九州のウナギは知名度も高まり、 東海地域に匹敵するブランド力を確立しつつある。

3.新・景気指標を読む  段ボール統計年報「域内需要を映す鏡-段ボール生産」

 包装資材である段ボールは、食料品や家電製品、電気・機械器具などとともに流通し、その生産量は個人消費や企業の生産活動を映す鏡であるといえる。九州 の段ボール生産量と域内需要をみると、ほぼ類似した動きをしている。このことから、まだ公表されていない2005年以降の域内需要動向を段ボール生産量か ら推測すると、2006年第4四半期以降、段ボール生産量は拡大傾向にあり、内需の盛り上がりが期待できる。

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