2007年8月号

2007年8月号

A4版・74頁

非売品

2007年8月号

◎論文・レポート
 1.九州の景気 ~緩やかな回復へ
 2.Jリーグのクラブ経営と地域活性化
◎ワンポイント解説
 3.増加したインターネット、家庭用ゲームの利用者
 

内容

1.九州の景気 ~緩やかな回復へ

 2007年4~6月期における九州地域景気総合指数の一致指数は、前期から1.6ポイント低下し、121.2(2000年=100)となった。主要項目 をみると、生産関連は、前期と比べてマイナスとなったものの、6月には一般機械や自動車などが上昇に転じている。投資関連では、2007年度の民間設備投 資計画額(日本政策投資銀行九州支店6月調査)が前年度実績比20.3%増となっており、製造業だけでなく、非製造業が11年ぶりに増加に転じるなど、高 水準で推移する見込みである。個人消費は、大型小売店販売額が4、5月とマイナスとなったが、6月には、セールの影響などから大型小売店販売額とショッピ ングセンター売上高がプラスとなっており、一部に明るさがみえた。雇用は、有効求人倍率、完全失業率ともに前期よりも改善した。総じて九州の景気は、生産 に一服感が見られるものの、投資は民間設備投資と公共投資の増加によって好調である。消費の動きは鈍いが、雇用環境の改善により、九州の景気は緩やかな回 復に向っていると判断できる。

2.Jリーグのクラブ経営と地域活性化

 Jリーグのチーム数は、発足当時の10チームから31チームまで増加しており、現在もJクラブ設立の動きが活発である。九州には福岡、鳥栖、大分にJク ラブがあり、熊本や北九州、長崎でもJリーグ参入の準備が進められている。Jクラブの存在は、試合開催による交流人口の拡大だけでなく、地域のイメージ アップ、地元チームへの応援を通じた一体感の醸成などの効果があり、多様な面で地域の活性化に貢献している。一方、Jクラブの経営面に目を向けると、経営 規模はクラブによって多様であり、特に地方都市を拠点とするクラブには、財政的に不安定なクラブも多い。クラブ収入の柱は広告収入と入場者収入であり、経 営の安定化には、比較的変動の少ない入場者収入を高めることが求められる。しかしながら、Jリーグで優勝争いに加わるには30億円程度の予算が必要であ り、入場者収入に加えて、広告料収入の拡大が必要となることから、地域に対する多様な貢献を評価する企業へ支援を求めることが重要である。

3.ワンポイント解説 増加したインターネット、家庭用ゲームの利用者

 総務省「社会生活基本調査」(生活行動編)によると、2005年10月20日~2006年10月19日の九州における生活行動では、インターネットを利 用した人の割合が51.8%となり、5年前と比較すると13.2ポイント高まった。特に、無業者でインターネットの利用率が増加した。「テレビゲーム・パ ソコンゲーム」は、全ての年齢層で利用率が増加しており、「ニンテンドーDS」の発売等が要因と考えられる。一方、「学習・研究」や「スポーツ」、「旅 行・行楽」などの利用率は低下した。

蔵書検索

キーワード検索では、書名、内容、特集記事、著者、出版社、関連ワード、などのキーワードをお書きください。

70周年記念事業

BIZCOLI

datasalad

九州地域ソーシャルビジネス・コンソーシアム事務局

〒810-0004 福岡市中央区渡辺通2丁目1番82号電気ビル共創館5F
TEL : 092-721-4900

アクセスマップ