2007年4月号

2007年4月号

A4版・52頁

非売品

2007年4月号の要約

◎論文・レポート
 指定管理者制度導入の現状とその実態
 九州における女性労働力の活用
◎フロントランナー~地域中核企業紹介シリーズ 5
 エスティケイテクノロジー株式会社
◎ワンポイント解説
 九州の人口移動~転出超過幅さらに拡大
 

内容

1.指定管理者制度導入の現状とその実態

 指定管理者制度は、公の施設の管理・運営を行うために民間の能力を活用し、サービス向上と経費削減を図る目的で2003年6月に地方自治法改正により創 設された。九州における県営施設での同制度導入率は57.5%と全国をわずかに下回っている。施設別に民間企業の導入率が高いのは民間ノウハウが発揮しや すい集客施設で、中央資本と共同事業体を組む地場企業や、互いの長所を活かし地場企業同士で共同事業体を組むなどして指定管理者となる事例もみられる。し かし、公の施設であるがゆえ、民間企業の裁量が少なく、決まった予算の中では新しいサービスが展開できないことなど民間ノウハウを活かせない環境に課題が 残されている。

2.九州における女性労働力の活用

 景気回復、団塊世代の退職を控え、九州から高卒男性の県外就職率が上昇する一方で、九州各県における女性の県外就職率はここ5年間で1.4ポイント低下 した。その点から九州の企業にとって、大都市圏における雇用吸収力の高まりに対し、女性をいかに活用し戦力化していくかが重要課題となろう。九州における 女性の活用・戦力化に成功した企業をみてみると、 "女性の活用"を意識して、就業規則など制度をつくってはめ込んできたのではなく、経営者と従業員の信 頼関係をベースに柔軟に女性が働きやすい社内環境を充実してきた点に共通性がみられる。このような先進企業に学びながら、中小企業においても早急に女性労 働力の活用を検討していかねばならない。

3.フロントランナー エスティケイテクノロジー株式会社

エスティケイテクノロジー(大分市)は、半導体デバイス試験システムであるバーンイン装置の国内トップメーカーである。同社の転機は1976年に東芝大分 工場と取引を始め、同社の電気計測分野の技術力が評価されたことによる。そして2005年にはウエハーテスト専用棟となる半導体第3工場を竣工し、これま で大分県になかった前工程メーカーへの転進しようとしている今、同社に第三のターニングポイントが訪れようとしている。

4. ワンポイント解説 九州の人口移動~転出超過幅さらに拡大

2006年における九州から九州域外への転出超過数は2万5,421人となり、2年連続で転出超過幅が拡大した。県別には福岡県の転入超過が拡大したほ か、大分県で転出超過が縮小した。他6県では転出超過幅が拡大している。転出先をみると、愛知県をはじめとする東海地方のウエイトの上昇が目立っている。

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