2007年3月号

2007年3月号

A4版・54

非売品

2007年3月号の要約

発行日:2007年3月19日(月)
◎論文・レポート
 主要産業の立地動向と変化する立地要因
 (財)環日本海経済研究所・経済セミナー:
 北朝鮮の経済動向と中朝関係
◎フロントランナー~地域中核企業紹介シリーズ 4
 株式会社 田中鉄工所
◎ワンポイント解説 全国を上回る出荷額の伸び
 

内容

1.主要産業の立地動向と変化する立地要因

全国の工場立地動向は2002年をボトムに回復している。立地が活発化している地域は、関東、東海、近畿、九州にかけての太平洋ベルト地帯であり、自動車 産業とデジタル家電関連産業が牽引している。自動車関連産業の立地は、関東、東海、北部九州に集中しており、北部九州では系列を越えた取引が拡がりをみせ ている点に特徴がある。また、最近の地方への立地理由としては、従来の補助金から、優秀な人材を求める「労働力立地」と、危機管理の面からの「リスク分散 立地」が重要視されている。

2.(財)環日本海経済研究所・経済セミナー:北朝鮮の経済動向と中朝関係

北朝鮮の経済は1990年代後半から、工場の統廃合や国営企業の経営システムの変更等を含めて、経済改革が続いており、下からの市場化が進行している。近 年の北朝鮮の貿易相手国をみると、中国、韓国が増加傾向にある一方、日本との貿易は減少しており、2005年には、中国、韓国、タイ、ロシア、日本となっ た。北朝鮮と中国との関係では、中国の北朝鮮に対する政治的な影響力は低下しているものの、伝統的な交流の歴史や人脈をベースとして経済的な結びつきは強 くなりつつある。

3.フロントランナー 株式会社 田中鉄工所

田中鉄工所(佐賀市)は、「立体トラス」工法による施工ができる九州地場で唯一の企業である。佐賀県内の大手建設会社や九州大学の協力を得て、1993年 に全国で6番目に同工法による施工の許可を取得した同社は、これまで約70件の施工実績を持つ。1947年創業の同社は、これまでも自社開発により「早沸 かし温水ボイラー」「走行クレーン」などを世に送り出しており、オリジナルな技術を核に新商品開発に力を注いでいる。

4. ワンポイント解説 全国を上回る出荷額の伸び

2005年の九州の工業製品出荷額は20兆7,105億円、前年比4.9%増(全国:3.9%増)となり3年連続で前年を上回った。全国8ブロックのうち 九州は、中国、中部に次ぐ高い伸びを示した。業種別には、石油製品・石炭製品(22.8%増)、鉄鋼(20.8%増)の増加が著しく、県別には、長崎県 (17.4%増)、大分県(9.2%増)、山口県(9.0%増)が高い伸びを示し、順に全国2位、3位、4位を占める結果となった。

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