2006年12月号

2006年12月号

A4版・56頁

非売品

2006年12月の要約

◎論文・レポート
 沖縄県の金融市場の現状と新たな展開
 九州の地域中核企業の特徴と役割
◎フロントランナー ~地域中核企業紹介シリーズ
 松本工業 株式会社
◎ワンポイント解説
 サービス業の市場規模13兆円
 

内容

1.沖縄県の金融市場の現状と新たな展開

沖縄県の金融市場は、地元3行(琉球、沖縄、海邦)のシェアが高く、貸出金は沖縄振興開発が県内シェアの3割を占めるという特徴を持っている。沖縄県はバ ブル崩壊で巨額の不良債権を抱えたが、取引先企業の経営改善や、大手銀行との提携による事業再生ファンドやリサ・パートナーズ等との提携によるオール沖縄 型事業再生ファンドの設立といった地元銀行の積極的な処理策により、不良債権残高はピーク時の半分にまで減少している。また金融特区では、電子マネー等の 新しいビジネスモデルの創出や金融業界を担う人材育成等、新たな展開がみられる。

2. 九州の地域中核企業の特徴と役割

中小企業と大企業の中間的な規模の企業群には、地域経済において重要な役割を果たす「地域中核企業」が多くみられる。これらの企業へのアンケートによる と、自社の強みをブランド力と技術力の高さと考える企業が多く、上場には消極的な企業が多いこと等が明らかになった。また、地域中核企業は中途採用に積極 的で、U・Iターンの受け皿となっているほか、スピンアウト等により他企業に技術・サービスを伝播させている等、地域の雇用確保や技術力向上にも貢献して いる。

3. フロントランナー ~地域中核企業紹介シリーズ

1966年に設立した松本工業株式会社は、住友金属小倉のビレットの手入れといった酷熏・ニからスタートし、九州を代浮キる地場自動車部品メーカーに成長 した。同社は自動車関連企業への物流パレットの納入を契機に自動車部品に進出し、自社技術の確立と経営管理技術の向上に成功した。また、自動車部品にとど まらず、建設事業や自社商品開発等、8事業を手がけている。

4.ワンポイント解説 サービス業の市場規模13兆円

総務省「サービス業基本調査」によると、九州における2004年のサービス業事業収入額は13.1兆円となった。この規模は、全国の151.8兆円の 8.6%に当たる。業種別では、パチンコ店やゲームセンター等の「遊戯場」がサービス業事業収入の28.6%を占めており、全国の18.8%を10ポイン ト程度上回っている。

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