2006年8月号

2006年8月号

A4版・64頁

非売品

2006年8月の要約

◎論文・レポート
九州・山口の外国人研修生・技博タ習生受入の現状
路地裏発企業の多店舗展開戦略
九州の景気~緩やかな回復
 

内容

1.九州・山口の外国人研修生・技博タ習生受入の現状

人口減少時代に突入し労働力不足が顕在化するなかで、九州おける外国人研修生の受入数は2003年から2年連続で20%を超える伸びとなった。これまで海 外現地法人等を有する企業や海外企業と1億円以上の取引がある企業に限定されてきた受入が、法改正により協同組合等の団体を通じ各企業に広く開放されたこ とも外国人研修生の増大に一役買っている。そのため、以前から外国人研修生を積極的に受け入れてきた食品加工や縫製工場のみならず、農業や自動車関連工場 などへ受入先が拡がりつつある。また、受入目的についても、労働力確保にとどまらず、労働生産性向上の実現や海外展開にあたっての人材確保などと多様化し ている。

2.路地裏発企業の多店舗展開戦略

中心商業地が衰退する一方で、熊本の上乃裏通り界隈や福岡の大名界隈など "路地裏"と呼ばれる地区は活力を維持している。これらの地区では90年代から 若者による起業が本格化し、その中から多店舗展開を果たす企業も生まれている。これまで、路地裏発企業は、一号店が立地する同一地区で集中展開を図る傾向 にあったが、最近では創業まもない時期に郊外に店舗を構える企業も見られる。それを後押ししているのが大型SCで、ダイヤモンドシティ・ルクル(福岡県粕 屋町)やクレア(熊本県嘉島町)は仮想路地裏空間を設けて小規模店でも入居しやすいスペースを提供し、イオン九州では地元路地裏で評価の高い店舗をテナン トとして誘致する試みを始めた。

3.九州の景気~緩やかな回復

九州地域景気総合指数の一致指数は、4~6月期に116.2と前期比で2.2ポイント上昇した。鉱工業生産指数が前期から2.8ポイント上昇するなど生産 部門が好調を維持していることによる。一方、個人消費は大型小売店販売額の前年比マイナスが続くなど力強さにかける。しかし、民間企業の設備投資や住宅投 資が依然として高水準を維持しているほか、雇用も着実に改善しており、総じて景気は緩やかな回復を続けている。

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