2006年 「都心衰退」その実態と再生の芽
目 次 | ||
序章 | 都心をとりまく環境変化 | |
1章 | 変調をきたす地方中枢・中核都市の都心 | |
2章 | 衰退する地方中小都市の都心 | |
3章 | 都心の新たな可能性 | |
4章 | 都心再生に向けて | |
概 要 | ||
1章 | 変調をきたす地方中枢・中核都市の都心 | |
1 | 都心の拡大力と求心力の変化 | |
● | 都市圏の周辺地域と中心都市の人口増減率逆転→拡大力に翳り | |
● | 求心力(都心の吸引力)…都心流入者の減少で求心力低下 | |
2 | 集客力低下する都心の小売機 | |
2章 | 衰退する地方中小都市の都心 | |
● | 停滞する都市…中小都市では中心都市、都市圏ともに人口減少 | |
● | 都心小売機能の衰退 | |
● | 集積が弱まるオフィス機能 | |
3章 | 都心の新たな可能性 | |
1 | 都心の成長産業の概況 | |
● | サービス業が都心の空洞化を抑止 | |
● | 個人向けサービス業(福祉健康、教育等)と情報ネットワーク活用産業の成長 | |
2 | 個人向けサービス業 | |
● | 個人向けサービス流入の実態 | |
・ 閉鎖小売店舗とオフィスビルへ個人向けサービスが浸透 | ||
・ 衰退する中小都市でもサービス業は健闘 | ||
● | 新たな福祉・健康サービスの都心志向 | |
・ 都心立地の営利法人訪問介護、認可外保育施設、各種療法 | ||
● | 教育・学習支援サービスの都心集中 | |
● | 個人向けサービス業が都心に集まる理由 | |
・ 財に比べたサービスの成長、ビルの空室発生で都心流入が可能に | ||
・ 荷物不要、目的の明確な消費、繰返し・時間消費、固定費比率の高さ | ||
・ 規制緩和・市場化がサービスの都心立地を促進 | ||
3 | 情報ネットワーク活用産業 | |
● | 都心に集中するコールセンター | |
・ 福岡市集中から地方中核都市への展開始まる | ||
・ 都心のコールセンターが2001年以降、1.6万人の雇用を創出 | ||
・ 都心集中の理由…従業員の安定確保と、条件を満たすオフィスビルの都心立地 | ||
● | ソフトウェア業…福岡市では博多駅から周辺部へ、地方中核都市郊外化、地方中小都市減少 | |
● | インターネット関連産業…1各都市に分散2福岡市・中小都市都心集中⇔地方中核都市郊外 | |
4 | 都心のインキュベーション機能の重要性増大 | |
● | 起業の都心比率…高まる新規開業率の高さ、SOHOやNPO法人も都心志向 | |
● | 起業の都心集中が進む理由 | |
・ 都心での官民のオフィス向けインキュベーション施設の充実 | ||
・ 路地のリノベーション建築物が若者のショップ経営の受け皿に | ||
・ チャレンジショップ事業が、ショップ開業を促進 | ||
5 | 人口の都心回帰 | |
● | 福岡市、地方中核都市では本格的な都心回帰、中小都市は減少率の下げ止まり | |
● | 誰が回帰しているのか | |
・ 福岡市…20代中心・一部ファミリー層、熊本市…ファミリー層 | ||
・ 地方中小都市(大牟田市・周南市)…ファミリー層に都心回帰の気配 | ||
● | 都心のどこで増えているか | |
・ 福岡市…都心一等地周辺 | ||
・ 地方中核都市…都心一等地 | ||
4章 | 都心再生に向けて | |
● | 都心の現状のまとめ | |
・ 福岡市…既存の都心機能は比較的堅調(小売業は不透明感あり)、新たな芽も育つ | ||
・ 地方中核都市…既存の都心機能低迷、新たな芽は着実に育つ | ||
・ 地方中小都市…既存の都心機能衰退、力強さに欠けるが新たな芽が生まれつつある | ||
● | 既存機能だけでは都心の再生は困難。まちづくり3法の改正も効果は小さい | |
● | 都心に求められる新たな役割 | |
・ 生活空間としての都心…高齢化対応+子育て世代、職住一体型ワークスタイル | ||
・ 知識社会に相応しいベーシック産業の育成…消費する場から生産する場としての都心 | ||
・ 起業家の育成・輩出の場としての都心 | ||
・ 人のつながりを提供する場としての都心…都心・郊外の逆転 | ||
・ 都心の捉え方の拡大…商業・賑わい空間+α=都心再生の参加者と空間設定の拡大 |