232 道を生かす~九州の道路ストック活用調査~
目 次 | ||
はじめに | ||
1. | 問題意識 | |
2. | 報告書の構成 | |
第1章 | 料金体系見直しによる道路の有効活用の可能性 | |
1. | はじめに~料金体系見直しの意義 | |
2. | 現行の料金体系とその背景・課題 | |
3. | 料金体系見直しの方向性 | |
第2章 | SA・PAの有効活用による地域活性化の可能性 | |
1. | SA・PAの運営・営業形態と立地状況 | |
2. | SA・PAの新たな動きと先進事例 | |
3. | SA・PAを拠点とした地域観光・地域振興のあり方 | |
第3章 | スマートICの有効活用による地域活性化の可能性 | |
1. | はじめに | |
2. | 九州におけるIC・スマートICの現状と地域活性化 | |
3. | アンケート調査からみたスマートICの設置効果 | |
4. | 地域活性化と効果拡大の可能性 | |
第4章 | 一般道路の実質“自専道化”の可能性 | |
1. |
はじめに
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2. | 道路の種類と高速道路 | |
3. | 一般道路の混雑箇所の事例 | |
4. | “自専道化”の可能性 | |
まとめ | ||
1. | 九州の活性化に向けて | |
2. | 今後の課題~ITSの活用による活性化の追求 |
概 要 | ||
2015年の東九州自動車道の北九州~宮崎間の開通により、九州の高速道路は循環型(Ring)ネットワークとなった。Ringのネットワークを有効に活用することで、九州の活性化が進むことが期待されている。
本稿では、Ringの有効活用が九州の活性化につながる4つの視点、①料金体系と弾力運用、②SA・PAの有効活用、③スマートICの有効活用、④一般道の実質“自専道化”を設定し、それぞれの可能性について検討した。
検討の結果、九州の活性化に向けては、①料金体系等の九州独自の企画・運用を可能とする「NEXCO九州」の設立、②地元自治体や企業・団体、公共交通機関などの関与を更に進めたSA・PAの地域開放、③今後のスマートICの設置や幹線道路体系についてオール九州の視点で議論する広域的な協議体づくりの3つを提案した。
更に、「道を生かす」ことによる九州の活性化を加速させるため、ITSの利用による「安全対策と道の生かし方」の研究と先進的な社会実験の展開を今後の課題とした。
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