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11/6、2023年10月の宿泊稼働指数を発表しました

　九経調DATASALAD（https://datasalad.jp/）では、景気、産業、社会に関する政府統計に加え、人流や求人等のビッグデータ・オルタナティブデータを、地域の景気や産業の動向を分析する指標として加工、可視化しています。

　本稿では、当会が宿泊予約サイトより取得したデータをもとに算出している「宿泊稼働指数」を活用し、2023年10月における新型コロナウイルス感染拡大による宿泊施設への影響を分析します。

全国の宿泊稼働指数： 24カ月ぶりに前年を下回る

　2023年10月における全国の宿泊稼働指数は60.8で、前月の55.0を上回り、２カ月ぶりのプラスとなりました（図1）。前年差は▲4.4ptとなりました。Go To トラベルキャンペーンの反動がみられた2021年10月以来、24カ月ぶりのマイナスとなりました。昨年10月が全国旅行支援の開始による観光需要の急回復に人手不足が相まって指数が大きく上昇したのに対し、今期は、安定した宿泊需給により突発的な上昇が発生せず、指数は昨年を下回りました。