2023年度九州経済の見通しを発表いたしました
当会は、23年度における九州(沖縄県含む)の実質域内総生産(GRP)を52.5兆円、成長率を+1.4%と予測します(表1、図1)。これは新型コロナウイルス感染拡大前で最も高い18年度の52.7兆円を0.5%(約2,692億円)下回る水準です。
22年度において、コロナ禍による経済への悪影響は小さくなってきましたが、一方でロシアのウクライナ侵攻によるエネルギー等の価格上昇や、アメリカの金融引き締めによる円安の急激な進行により、消費者物価指数が前年比+3.3%と急速に上昇(22年10月、九州)するなど、九州においても物価高騰が見られ、民間消費の回復ペースを減速させました。
23年度においてもこうした経済的背景による悪影響は避けられず、景気の回復ペースは鈍化するものの、輸出の増加が牽引し、加えて観光などのペントアップ需要、旺盛な設備投資の継続などの要素もあり、全体としては全国を+0.3%pt上回る成長率となりました。
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資料)各県「県民経済計算」、内閣府「国民経済計算」等より九経調作成 |
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