12/6、新型コロナウィルス感染拡大による宿泊施設への影響(2021年11月)を発表しました

 九経調DATASALAD(https://datasalad.jp/)では、景気、産業、社会に関する政府統計に加え、APIやスクレイピングによって日々収集したインターネット上のビッグデータを、地域の景気や産業の動向を分析する指標として加工、可視化しています。
 本稿では、市区町村別の宿泊施設の稼働状況をリアルタイムで把握できる「日次宿泊稼働指数 」を活用し、2021年11月における新型コロナウイルス感染拡大による宿泊施設への影響を分析します。

全国の宿泊稼働指数:大きく改善が継続し、前年を上回る

 2021年11月における全国の宿泊稼働指数は51.8となり、前月の38.1を上回り、2カ月連続で上昇しました(図1)。新型コロナウイルス感染拡大の第5波収束により9月30日で国による緊急事態宣言・まん延防止等重点措置が全面解除され、当月中も新規感染者数が少ない状況が続いたことで、宿泊施設の稼働は前月に続き大きく改善しました。なお51.8という水準は、GoToトラベルキャンペーンによる後押しがあった2020年11月の46.8を上回り、コロナ禍以後(2020年以降)では最も高い水準となりました。

*宿泊稼働指数は日次の空室の水準を指数化したもので、九経調が独自に推計。原数値は0から100の間の数値をとり、稼働状況が良い場合は100に、稼働状況が悪い場合は0に近づく。算出方法は「参考資料」を参照

 

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