11/4、2021年10月の有効求人件数を発表しました

 九経調DATASALADでは、景気、産業、社会に関する政府統計に加え、APIやスクレイピングによって日々収集したインターネット上のビッグデータを、地域の景気や産業の動向を分析する指標として加工、可視化しています。

 本稿では、ハローワークインターネットサービスに掲載されている求人件数を集計した「就業地別有効求人件数」を活用し、新型コロナウイルス感染拡大の影響が続く2021年10月の雇用動向を分析します。なお本統計の特徴は、厚生労働省公表の統計より1カ月ほど早く傾向をつかめる即時性、また求人を出した企業の所在地ではなく、実際の求人がある就業地別の値を捉えている点にあります。

全国の有効求人件数:2021年10月は前月比+3.5%で回復

 2021年10月における全国の有効求人件数は1,181,723件となりました。前年比では+10.9%となり7カ月連続でプラスとなりました。また前月比では+3.5%と5カ月連続でプラスとなりました(図1)。

 前年比がプラスとなった要因は、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、2020年10月の有効求人件数が前年比▲22.1%と大幅に下落したため、そこからの反動増によるものです。

 前月比がプラスとなった要因は、新型コロナウイルス新規感染者の大幅減少に伴い、緊急事態宣言・まん延防止等重点措置が解除されたことに起因していると考えられます。

長期的な傾向としては、2019年の水準には及ばないものの、前年同月の水準を上回っていることから雇用は回復基調にあります。また短期的にも回復傾向が継続しています。新型コロナウイルスの感染再拡大の恐れがあり予断は許さないものの、アフターコロナを見据えて徐々に雇用が回復しています。
*ハローワークインターネットサービスより就業地別求人情報の掲載件数を毎日取得し、「就業地別有効求人件数」として掲載しています。月次値については、各月における有効求人件数の最大値としています。なお、取得する求人区分は「一般求人」「新卒・既卒求人」で、またハローワークインターネットサービスの仕様変更によりデータが取得できなかった2020 年1 月については、厚生労働省「職業安定業務統計」の有効求人数を用いて補間しました。

 

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