九州・山口の2015年人口
九州・山口の2015年人口
国立社会保障・人口問題研究所(以下、人口問題研究所)の推計によると、わが国の人口は2006年にピークを迎え、以後長期の人口減少過程に入る。 2013年にはほぼ現在の人口規模に戻り、2015年にはおよそ1億60万人まで減少する見通しである。そこで、総務省「国勢調査報告」(2000年)お よび人口問題研究所の推計に基づき、九州・山口における将来人口推計を行った。
推計はコーホート要因法により、年齢階級別に生残率、出生率、純移動率を想定した。生残率は、各県別に1990~95年における全国との格差が 100年後(2090~95年)に解消すると想定した。出生率は、全国における合計特殊出生率の中位推計(2002年1月、人口問題研究所公表値)と、九 州・山口各県の年齢別出生率がパラレルに推移すると想定した。純移動率については、転入、転出人口が徐々に収束へ向かう「静止指向型」と 1995~2000年の純移動率を延長した「趨勢延長型」の2ケースについて推計を行った。
本レポートは、地域別、年齢別にみた将来推計人口について分析している。なお、安定成長のもとで、人口の社会移動は漸減の方向に向かうことが予想されるため、以下では「静止指向型」の推計結果を対象に解説、分析を行う。
内容
【 目 次 】
人口減社会に直面する九州・山口
―コーホート要因法による2015年人口推計―
1.人口減社会に直面する九州
2.部分的人口減から全体的人口減
3.高齢化社会から超高齢化社会へ
少子・高齢化時代の地域政策
1.変化する九州・山口の人口構造
2.目立つ定住策推進地域での緩和
3.進む少子・高齢化対策
One point解説 増加する高齢親族のいる世帯
九州における人口の変化とその要因
1.長期的な九州の人口推移
2.1995~2000年の人口変化
3.人口増減の地域的特色
データ編 九州・山口の2015年人口
1.九州・山口各県の将来推計人口
2.将来の県別年少人口
3.将来の県別生産年齢人口
4.将来の県別老年人口
5.広域市町村圏の将来推計人口
6.将来の広域市町村圏別年少人口
7.将来の広域市町村圏別生産年齢人口
8.将来の広域市町村圏別老年人口
9.都市圏の将来推計人口
10.将来の都市圏別年少人口
11.将来の都市圏別生産年齢人口
12.将来の都市圏別老年人口
13.旧産炭地域(6条地域)の将来推計人口
14.市町村合併パターンごとの将来推計人口
参考:九州・山口の69広域市町村圏一覧
参考:九州・山口の49都市圏一覧
参考:市町村合併パターン(関係市町村)一覧