変容する九州・山口の都市圏
変容する九州・山口の都市圏
地方の中で、中枢・中核都市の存在がますます大きなものとなっている。地方における人口の受け皿として、また大都市圏からのUターン者、Iターン者の受 け皿として、重要な役割を果たしている。また、中枢・中核都市だけでなく、周辺地域でも、交通インフラの発達や宅地造成党にともなって、急激に人口が増加 している。近年でjは、周辺地域への産業立地も相次いでおり、中心都市のベッドタウンとしてだけでなく、就業の場としても機能しつつある。このように、周 辺地域も含めた中枢・中核都市圏は、人口を増やすとともに、その範囲をもますます広げている。
一方、その他の都市圏の大半は、中心都市の基幹産業の動向や周辺地域の過疎化などの影響によって、人口が減少傾向にあり、中枢・中核都市圏とその他の都市圏の状況は、ますます分化している。
今回、1995年国勢調査報告「従業地・通学地集計結果」編が出揃ったことから、九州・山口の49都市圏の設定とその分析を行った。本レポートが、地域の基礎資料としてマーケティング、行政計画など多方面で役立てれば幸いである。
内容
【 目 次 】
解説編 変容する九州・山口の都市圏
はじめに
1.進行する都市化
2.成長する中核都市圏、新興産業都市圏
3.変容する通勤パターン
おわりに
データ編
表I 九州・山口の49都市圏
表II 九州・山口の都市圏の人口および就業者数
表III 九州・山口の都市圏の中心都市への通勤状況