8/30、2023年お盆・夏休みおでかけ指数を発表しました

 このたび、当会が提供している人流モニタリングプラットフォーム「おでかけウォッチャー」の掲載データ(※1)の一部を集約した「おでかけ指数(※2)」により(海の日3連休の初日~8月20日)・お盆期間(8月11日~15日)における全国の観光人流動向を分析しました。DATASALAD上では、来訪地側(着地側)と発地側の2種類の「おでかけ指数」を公表していますが、本稿では主に来訪地側を取り上げます。
 
全国・地域ブロック別おでかけ指数: 全国は夏休み・お盆ともに前年をわずかに上回る
 
 2023年夏休み期間における全国のおでかけ指数は62.8で前年比+3.8%となりました。また、お盆期間の全国のおでかけ指数は82.6で前年比+1.9%となりました(表1)。
 おでかけ指数(全国)前年比の推移をみると、2022年に大きく上昇したのち、2023年はおおむね伸び率ゼロ近傍となり、6月には19カ月ぶりに前年を下回りました(図1)。夏休みの旅行シーズンとなり、前年比は再びプラスに転じたものの、猛暑やガゾリン等の物価高、宿泊施設の人手不足等の供給制約が重しとなり、小幅な上昇に留まりました。またお盆については、台風(6号・7号)の接近に伴う交通機関の運休・道路通行止めにより、観光目的の外出を控える動きがみられたことから、伸び幅は更に小さくなりました。
 夏休みのおでかけ指数を地域ブロック別にみると、前年比は12地域のうち9地域でプラスとなり、北陸(前年比+14.0%)、東北(同+12.9%)、中国(同+7.8%)の順に高くなりました。北海道(同▲0.6%)、近畿(同▲1.2%)、沖縄(同▲9.0%)の3地域では前年を下回りましたたが、このうち北海道は2019年同期比が地域ブロック別で最も高く、コロナ禍からの回復が先行している地域です。一方、近畿、沖縄は2019年同期比も低く、特に沖縄は台風6号が沖縄近海に長期間とどまった影響が大きかったです。
  お盆のおでかけ指数を地域ブロック別にみると、前年比は東北(前年比+23.8%)、北陸(同+12.0%)、九州(同+9.5%)の順に高くなりました。一方で、前年比マイナスとなった東海(同▲6.5%)、近畿(同▲14.5%)では台風7号による影響を大きく受けました。

(※1)「おでかけウォッチャー」で提供している位置情報ビッグデータは、株式会社ブログウォッチャーより提供を受けたものであり、承諾を得たユーザー(月間2,500 万MAU)のスマートフォンから取得したものである。
(※2)おでかけ指数は、新型コロナウイルス感染拡大前である2019年の日平均を100とした指数である。

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