3/8、2023年2月の宿泊稼働指数を発表しました

2023年2月の宿泊稼働指数

 九経調DATASALAD(https://datasalad.jp/)では、景気、産業、社会に関する政府統計に加え、人流や求人等のビッグデータ・オルタナティブデータを、地域の景気や産業の動向を分析する指標として加工、可視化しています。
 本稿では、当会が宿泊予約サイトより取得したデータをもとに算出している「宿泊稼働指数 」を活用し、2023年1月における新型コロナウイルス感染拡大による宿泊施設への影響を分析します。

全国の宿泊稼働指数: 前年差は過去最大

 2023年2月における全国の宿泊稼働指数は64.1で、前月の50.4を上回り、3カ月ぶりに上昇しました(図1)。前年差は+31.0ptで、比較可能な2019年7月以降で最大の上昇、また16カ月連続のプラスとなっています。
 宿泊稼働指数や観光庁「宿泊旅行統計」の客室稼働率は、例年1月を底にして2月は回復傾向にあります。特に今年は、1月が全国旅行支援規模縮小の影響で稼働指数の減少幅が大きく、その反動から2月の上昇幅も大きくなりました。新型コロナウイルスの感染収束や感染症法での位置づけの「5類」への移行表明、またインバウンドの堅調な回復により、供給制約はあるものの宿泊動向が正常化へ大きく近づいているとみています。

 

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