6/3、都道府県CI・予測CI(景気動向指数・6月予測)を発表しました
九経調では、2020年4月から全国の地域ブロック別、都道府県別の景気動向指数(都道府県CIiを作成し公表しています。加えて、政府統計等が公表されていない足元までの期間について、インターネット上の日次データや機械学習の手法を用いて、都道府県CIの3カ月先を予測した景気動向指数の予測値(予測CIiiをDATASALADにて公表しています。本稿では、2021年5月末日までの統計、インターネット上のビッグデータを用いて推計した2021年6月の予測CIを解説します。
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2021年6月の九州7県の予測CI:5カ月ぶりマイナス 2021年6月における九州7県の予測CIは前月比▲1.3の105.3となり、5カ月ぶりにマイナスとなった。都道府県CIは2020年5月を底に反転し、2020年12月以降は一進一退で推移しつつ、2021年2月以降はプラスで推移していたが、新型コロナウイルス感染拡大第4波の影響が表面化することになるとみられる。2021年6月は雇用と消費分野がマイナスに寄与し、前月を下回った。特に雇用分野の低下寄与度が大きい。 なお、コロナ感染拡大に伴い、福岡県において5月12日より緊急事態宣言が発出された。酒類を提供する飲食店等への休業要請や不要不急の外出自粛要請により消費支出抑制と景気への悪影響が生じている。本推計においても、5月のCIは5月11日公表値に比べ今回公表値のほうが伸び率が小さく、福岡県はマイナスに転じるなど、下方修正となった。6月も緊急事態宣言の影響下にあり、マイナスとなる可能性がある。
全国は前月比▲3.9%の105.4となり、九州よりも大きくマイナスとなった。九州と同様に雇用と消費分野が悪化を牽引している。
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注1)2021年3月までは実績値(都道府県CI)、2021年4~6月は予測CI
注2)2021年6月1日時点の値
資料)九経調DATASALAD
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