11/4、2020年10月の有効求人件数を発表しました
九経調DATASALADでは、景気、産業、社会に関する政府統計に加え、APIやスクレイピングによって日々収集したインターネット上のビッグデータを、地域の景気や産業の動向を分析する指標として加工、可視化しています。
本稿では、ハローワークインターネットサービスに掲載されている求人件数を集計した「就業地別有効求人件数」を活用し、新型コロナウイルス感染拡大の影響が続く2020年10月の雇用動向を分析しています。なお本統計の特徴は、厚生労働省公表の統計より1カ月ほど早く傾向をつかめる即時性、また求人を出した企業の所在地ではなく、実際の求人がある就業地別の値を捉えている点にあります。
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全国の有効求人件数:2020年10月は全国で前月比+4.2%の増加、4カ月連続プラス 2020年10月における全国の有効求人件数は1,065,225件となりました。前月比は+4.2%と4カ月連続でプラス、前年比は▲22.1%となり、9月の▲25.6%から改善しました(図1)。
有効求人件数は新型コロナウイルスの感染拡大により、2020年3月から5月にかけて前月比▲5%を下回る大幅な減少が続きました。その後も、6月は微減となりましたが、7月以降は経済活動の本格化に伴って増加に転換しました。10月も前月に続き、一部の企業・店舗等で採用活動の再開がみられたことから、4カ月連続での増加になりました。その増加率も、3カ月ぶりに前月を上回りました。
*ハローワークインターネットサービスより就業地別求人情報の掲載件数を毎日取得し、「就業地別有効求人件数」として掲載しています。月次値については、各月における有効求人件数の最大値としています。なお、取得する求人区分は「一般求人」「新卒・既卒求人」で、またハローワークインターネットサービスの仕様変更によりデータが取得できなかった2020 年1 月については、厚生労働省「職業安定業務統計」の有効求人数を用いて補間しました。
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資料)九経調DATASALAD |
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