233 ITSが拓く地域経済活性化
目 次 | ||
第1章 | 我が国におけるITSの現状と地域活性化の方向性 | |
1. | ITSをめぐる我が国の政策動向 | |
2. | 物流業界の潮流とITS活用可能性 | |
3. | 実証・実装フィールドとしての九州の可能性 | |
第2章 | トラック輸送を中心とした物流業者の安全運行支援 | |
1. | 物流におけるトラック輸送の位置づけ | |
2. | 脅かされる安全運行 | |
3. | 現在の安全運行対策 | |
4. | 課題解決のプロジェクト提案 | |
第3章 | 物流シェアリングによる幹線輸送効率化 | |
1. | 変革が求められる物流システム | |
2. | 現状の業界における対策 | |
3. | ITSによる物流能力のシェアリング | |
4. | ITS活用による課題解決の方向性 | |
第4章 | 交通・配送インフラ情報の統合による末端輸送効率化 | |
1. |
都市部と過疎地で異なる課題
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2. | 都市部における末端輸送効率化 | |
3. | 過疎地における末端輸送効率化 | |
おわりに |
概 要 | ||
ITSは、道路の安全対策を進めるために導入が進められてきたシステムであり、車・車間もしくは路・車間の通信や距離・位置制御によって交通事故の抑制を図ろうとするものである。またITSは、渋滞緩和等の交通問題対策に加え、高齢化社会に対応した交通弱者対策、交通量制御に伴う物流効率の向上、二酸化炭素排出量削減等の様々な社会貢献を果たしてきた。加えて近年では、第4次産業革命等の最新ITトレンドにより、本来の安全対策にとどまらず、より幅広くITSを活用していこうという動きが加速しており、経済振興のツールとしての期待感が急速に高まっている。
このような潮流を受けて、本調査報告書では、ITSシステムと自動車に関わるビッグデータを活用した地域経済活性化の可能性を検討した。特に本調査報告書では、人手不足や働き方改革の影響により、改革が急務となっている物流を中心としたテーマとし、九州でのITS活用の現状や課題の抽出・分析にとどまらず、課題に対するプロジェクト提案も行っている。
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