229 ソーラーアイランド九州へのシナリオ
目 次 | ||||
第I章 太陽光発電産業の動向と新産業形成の萌芽 | ||||
1 | 太陽光発電の特徴 | |||
2 | 太陽光発電を取り巻く社会情勢と普及状況 | |||
3 | 太陽光発電産業の世界的な動き | |||
4 | 太陽光発電産業に関する新しい産業形成の芽 | |||
第II章 九州の太陽光発電産業の特徴とポテンシャル | ||||
1 | 薄膜系太陽電池の主力生産拠点としての九州 | |||
2 | 高まる太陽電池関連の研究開発機能の集積 | |||
3 | 装置・材料メーカー等のサポーティング産業の存在 | |||
4 | 技術蓄積を生かした技術応用による新事業創造の高まり | |||
5 | 大学の研究シーズからみた九州のポテンシャル | |||
6 | 九州における今後の太陽光発電産業の産業規模 | |||
第III章 太陽光発電産業の要素技術と既存産業集積との融合可能性 | ||||
1 | 太陽電池の生産プロセスと半導体・FPDとの技術親和性 | |||
2 | 太陽電池の要素技術の整理 | |||
3 | 太陽電池と半導体・FPDとの技術親和性 | |||
4 | 太陽光発電産業と半導体・FPD産業の関係性~事業の相互参入実態~ | |||
5 | メインプレイヤーの研究課題とアウトソーシングの可能性 | |||
第IV章 九州の太陽光発電産業の事業実態と産業集積形成の可能性 | ||||
1 | 裾野産業形成のアンケート調査の概要 | |||
2 | 九州企業の太陽電池関連事業に対する関心と取組み | |||
3 | 九州企業の太陽電池関連事業の現状 | |||
4 | 太陽電池メーカーが抱える課題と九州企業の技術シーズ | |||
第V章 九州の太陽光発電産業の取引構造と参入実態 | ||||
1 | 太陽光発電産業間取引・連携の現状と課題 | |||
2 | 太陽光発電産業間取引・連携の課題とまとめ | |||
3 | 九州の地場参入企業の実態と課題 | |||
4 | 九州の地場参入企業の成功のポイントと課題のまとめ | |||
第VI章 太陽光発電システムの普及導入に関する支援策 | ||||
1 | 太陽光発電システムの普及導入支援制度 | |||
2 | 九州企業の太陽電池関連事業に対する関心と取組み | |||
3 | 太陽光発電システムの普及に影響を及ぼす税制度とその課題 | |||
4 | 民間による太陽光発電システムの普及促進制度 | |||
第VII章 太陽光発電システム導入に対する九州企業の実態 | ||||
1 | 太陽光発電システム普及促進ニカンスルアンケート調査の概要 | |||
2 | 太陽光発電システムに対する取組み実態 | |||
3 | 太陽光発電システムの導入インセンティブ | |||
4 | 太陽光発電システムの導入支援に対する考え | |||
第VIII章 ソーラーアイランド形成に向けたビジョンと施策 | ||||
1 | ソーラーアイランドの形成に向けて | |||
2 | 裾野形成支援スキーム | |||
3 | 普及促進支援スキーム |
概 要 | ||
2008年からの世界同時不況で世界経済が混迷を極めるなか、各国は「低炭素社会の形成」をキーワードとした経済対策に邁進しています。特に、再生可能エネルギーに対する関心は高く、なかでも太陽光発電には大きな注目が集まっています。 このようななか、事業化段階を迎えた第2世代の薄膜系太陽電池の生産拠点が九州に集積しつつあります。薄膜系太陽電池は、Cool Earth50エネルギー革新技術計画(経済産業省)で想定しているコスト低減に向けたロードマップを達成できる可能性を秘めるとされ、今後の世界的な事業拡大が期待されています。この薄膜系太陽電池を軸として、太陽電池に係る製造検査装置、材料、部資材、最終製品(アプリケーション・システム)、設置・施工などを加味した産業群を「太陽光発電産業」と捉え、九州におけるこれらの産業集積の実態を整理しました。また、太陽光発電産業を九州の新たな基幹産業としていくための振興策についてもあわせて提示しています。 なお、この研究報告は、財団法人JKAの補助を受けて実施した財団法人九州地域産業活性化センター受託事業「太陽光発電関連機械工業に関する調査等補助事業」の成果をとりまとめたものです。 |